和製ハーブよもぎ茶のダイエット効果と手作りよもぎ茶の注意点
様々な優れた効能を持つよもぎは、「ハーブの女王」とも呼ばれている和製ハーブです。季節になるとよもぎ餅を食べる方も多いかと思いますが、よもぎはただ食べるだけでなく、もぐさの原料になったりと民間療法としても用いられ、「万能薬」とも言われてきました。
そして、そのたくさんの健康効果の中にはダイエット効果をもたらす効能も含まれています。最近では「よもぎ蒸し」などよもぎを使ったエステも注目されていますね。
よもぎ蒸しは韓国から伝わったものですが、韓国ではダイエット茶として広く親しまれているのが「よもぎ茶」なんだそうです。今回は、よもぎ茶のダイエット効果をご紹介していきましょう。
万能なよもぎ茶の持つ優れた効能や栄養成分とは
よもぎ餅などに使われる食用のよもぎは、3月から5月に若い芽を摘みますが、よもぎ茶は5月から7月に摘んだものを乾燥させてお茶にします。よもぎ茶のよもぎは、春先のよもぎよりも生長して薬効が強くなっているそうです。
よもぎには、血圧やコレステロール値を下げたり、むくみを解消したり、がん予防や神経痛、腰痛、肩こり、アレルギー症状の緩和、女性に嬉しい生理痛の緩和など様々な効能があります。
抗糖化作用、抗酸化作用も強いことから、アンチエイジングや美肌対策にも効果的で美しく痩せられます。また、よもぎが万能薬と呼ばれるのはその効能だけではなく、栄養価の高さも優れているからです。
よもぎは緑黄色野菜の王様とも言われ、βカロテンやビタミン、食物繊維やカルシウムなどが豊富に含まれていて、不足しがちな栄養をお茶で補ってくれます。
クロロフィルや食物繊維の力でダイエット
よもぎの緑色を作り出す葉緑素、クロロフィルにはデトックス効果があります。クロロフィルは食物繊維の5千分の1の大きさで、小腸絨毛の奥に入り込み、ダイオキシンや残留農薬、有害金属などを体外に排出してくれます。
体内に溜まった老廃物を排出することで血流が良くなり、排出する働きが活発になって体の隅々まで酸素が回ります。そのため、余分な脂肪も体外に排出され、新陳代謝も促進されて、ダイエットにもつながります。
食物繊維もほうれん草の10倍ほども含まれていることも便秘を解消し、きれいに痩せることに繋がります。腸内環境が整うと、痩せやすくなるだけでなく、美肌にも繋がるのも嬉しいですね。
痩せるとされるお茶の中では脂肪や糖の吸収抑制や排出などの効果があるというわけではないのでダイエット茶としての効果は低くなります。どちらかというと美肌のお茶、健康茶の方に当てはまるようです。
よもぎ茶の副作用と、手作りよもぎ茶の注意点?
よもぎ茶は嬉しいことに、特に心配される副作用はありません。ただし、処方薬を飲んでいる方は注意が必要で、花粉症や不眠症に使われる抗コリンという薬の効果を下げてしまうので、医師に相談するようにしましょう。
そして、よもぎ茶は手作りすることもできますが、その時に気を付けなければならないのが、間違った草を摘んでしまうことです。ムラサキケマンという草は、よもぎによく似ていますが、有毒性なので特に注意しましょう。
見分け方は、葉の裏が白いのがよもぎで、白くないのがムラサキケマンです。ブタクサという草もよく似ていて、アレルギー症状が出ることがあるので、注意が必要です。
こちらは、形は似ていますが、よもぎ独特の菊のような匂いで判別できます。よもぎ餅の時の匂いを思い出していただくといいですね。また、よもぎには産毛が生えていて、ブタクサには生えていないことも特徴となっています。
また、自然の中できれいに育ったよもぎを摘むようにしましょう。住宅街などで摘むと車の排気ガスなどから汚染されていることも考えられますし、犬がおしっこをしていることもあるかもしれません。特に犬アレルギーの方は症状が出てしまうことを考えるととても危険です。
毎年このよもぎ茶を作りたいという場合には、プランターなどを使い自宅で栽培すると安全なよもぎを採取することができますよ。