がん予防など健康効果の高い琵琶茶でダイエット
オレンジ色でたまご型の果実が印象的なびわは、奈良時代に仏教とともに中国から伝来し、日本でも庭に植える方も多く、身近な果物として親しまれてきました。
びわは健康効果が高く、果実だけでなく、種や葉、枝や根や茎にも優れた成分が含まれています。枇杷茶は、乾燥させたびわの葉を利用したお茶で、びわの葉茶などとも呼ばれています。
枇杷茶には健康効果だけでなく、ダイエット効果としても注目されています。枇杷茶のダイエット効果や優れた健康効果とは、どのようなものなのでしょうか?
健康効果やダイエット効果も得られるびわ
びわは、バラ科に属する植物で、びわの名前の由来は葉の形が楽器の琵琶に似ていることから「枇杷」と呼ばれるようになったといわれています。
酸味が少なく甘くておいしい果物ですが、種が大きく、可食部が少ないというイメージもあり、身近にびわの木が無い方はあまり頻繁に食べる果物ではないかもしれませんね。
びわの中でもびわの葉は薬効がいろいろとあって、古くから病気の治療にも使われてきました。びわの葉を煎じて飲む枇杷茶は、薬効が高いのに味にクセがなくて、烏龍茶よりもやわらかく飲みやすい味のお茶として人気となっています。
脂肪の吸収を抑え脂肪分解する枇杷茶
枇杷茶に含まれるサポニンという成分には、脂肪の吸収を抑制する効果があります。また、サポニンには抗酸化作用があることから、脂質やコレステロールの酸化を防ぎ、悪玉コレステロールを減らして動脈硬化を予防してくれます。
サポニンには血流を改善する効果もあり、基礎代謝のアップに繋がって痩せやすい体を作ってくれます。タンニンという成分には余分な脂肪を分解する働きがあり、すでに蓄積された脂肪分まで減らす効果が期待できるのです。
タンニンには利尿作用や整腸作用があり、体内の老廃物を排出するデトックス効果に優れているため、体に不要な物質が溜まりにくくなり、ダイエット効果が期待できます。
がん予防にも!?枇杷茶の優れた健康効果とは
枇杷茶の効果・効能でよく知られているのは、がんを予防する効果です。「アミグダリン」という成分はがん治療薬にも使われるほどの成分で、別名はビタミンB17と言い、肝臓や腎臓の調子を整えたり、解毒を促進する効果もあります。
他にも、枇杷茶にはアトピーなどのアレルギー改善、糖尿病や高血圧の改善、疲労回復、咳止め、下痢止め、肌の炎症の改善効果など様々な効果があります。
毎日のお茶として飲むだけで、ダイエットだけでなくこれだけの健康効果を得られる枇杷茶は手作りすることもできるんです。
枇杷茶の作り方と、副作用などの注意することは?
枇杷茶の作り方は、まず、びわの葉の汚れを洗い落とし、産毛を取ります。そして、葉を1〜2cmの大きさに切って日干しにしてしっかりと乾燥させましょう。
乾かし終わったら、後はお好みの量で煮出して飲みます。枇杷茶の副作用としては、枇杷茶にアレルギーのある方以外は飲み過ぎなければ副作用はほとんどありません。
ただ、飲み過ぎるとアミグダリンによって、嘔吐や頭痛などが起こる可能性があります。アミグダリンは体内で有害な物質に変わりますが、体内の酵素の働きによって無害な物質に分解されます。
しかし、過剰摂取すると酵素が処理しきれないため、飲み過ぎには注意しましょう。市販の枇杷茶の場合はアミグダリンを有害作用がなくなるように処理されていることが多いですが、自分で作った枇杷茶を飲む時は特に飲む量には気をつけなければなりません。
他にもお腹が緩くなる可能性もあるので、薬効が強い分ほどほどの量で飲んでいきたいですね。