高濃度茶カテキンは危ない?副作用やその危険性は?
健康食品やダイエット効果があるものなどを口にするときは副作用が気になるものです。健康被害を受けては元も子もありませんから。
ダイエット茶にも含まれていることの多い成分として、高濃度茶カテキンの副作用について考えていきたいと思います。
通常、茶カテキンは緑茶などに含まれていて脂肪を付きにくくしたり、体脂肪を燃焼させるとされていてトクホ(特定保健用食品)でも茶カテキンが含まれている商品がいくつもあります。
茶カテキンが悪い?濃度が悪い?
いろんな栄養素がありますが大抵は1日の上限摂取量が決められています。よく塩分は1日に〜とか砂糖は〜と聞きますよね。それ以上取ってしまうと健康を害する可能性が出てくるという事です。
茶カテキンの上限摂取量は正確には発表されていません。また、茶カテキンが多く含まれている緑茶を毎日たくさん飲むという場合は、普通の濃度であるため健康上の問題はありません。
ダイエット、メタボ予防や解消のために茶カテキンを使用したトクホのドリンクも発売されていますが、これら商品のカテキンはよりたくさんの量を摂れるように高濃度茶カテキンを使用していることが多いです。
問題は高濃度茶カテキン!注意が必要です
摂取量の上限目安が決められていない茶カテキンですが、カナダでは高濃度カテキンで健康被害(肝機能障害)の報告があり高濃度茶カテキンのサプリは販売禁止されています。
公表された事例は、42歳の女性が黄疸と腹部の不快を訴えて入院し、その後さらに症状が悪化して肝移植を受けたという内容です。女性は緑茶抽出物を含む製品 (カフェインは除き、カテキンを1カプセル中100 mg含有するもの) を1日6カプセル (カテキンとして600 mg/日) 、6ヶ月間摂取していました。
また、アメリカでは、高濃度茶カテキンを使用した健康食品には警告表示の義務が必須とされました。
茶カテキンを摂取することで肝臓の脂質代謝が活発になるということなので、高濃度の場合は肝臓で通常以上の負担がかかっているのでは可能性が考えられます。脂肪燃焼を促進することはほかの研究でも分かっている事実ではありますが高濃度なのが問題なのでしょう。
同じカテキン量でも普通の緑茶は大丈夫?
結論はこのページの上の方で「緑茶を毎日たくさん飲むという場合は、普通の濃度であるため健康上の問題はありません。」と書いてしまっているのですが、1日の茶カテキン摂取量を考えてみたいと思います。
日本ではダイエットでなくても普通に緑茶を飲みますね。緑茶が好きな人なら1日に10杯以上は飲んでいるでしょう。しかし、こういったお茶をたくさん飲む人が肝障害になる可能性があるとは言われたことがありません。
逆にがん予防になるとか、美肌、美白にいいなどとメリットを多く耳にします。このことから、1日に摂取する茶カテキンの量が問題ではないという結論になります。(濃さが問題なんですね。)
ペットボトルのお茶に見る「茶カテキンの量」
そんなこといっても、じつは普通の緑茶って茶カテキンがすごく少ないのでは?ということもあるので、どこのコンビニなどでも買える一般的な緑茶の茶カテキンの量を調べました。
お茶 | カテキン量(100ml中) |
---|---|
おーいお茶 緑茶 | 40mg |
お〜いお茶 濃い茶 | 80mg |
茶の間(伊藤園) | 30mg |
伊右衛門 濃いめ | 70mg |
伊右衛門 特茶 | 46mg |
高濃度茶カテキンのトクホのお茶の場合は茶カテキンが、100ml中で、108mgの商品と、154mgのものがありました。(500ml中の含有量が公表されていたので100ml中で分かりやすく表示しています。)
※このページでは高濃度茶カテキンをおすすめしないという趣旨ですので、この高濃度茶カテキンを配合している商品名は伏せておきます。
おーいお茶も、伊右衛門も「濃い」と謳っている方はカテキンが普通バージョンに比べて2倍ですね。高濃度まではいかないとしてもかなりの量ではないでしょうか?
茶カテキンで痩せたいなら普通のお茶でいい!
ダイエット効果を期待するなら1日に摂取するカテキンの量は500mg程度でよいといわれているので、普通の緑茶でも1Lちょっとの量を飲めば同程度のカテキン量を取ることができます。
海外のケースではありますが健康被害が報告されているので普通濃度のお茶でよいのではないでしょうか?普通濃度では1リットル強と1日でたくさんの量を飲む必要がありますが、心配がなく飲めますよ。
ただ緑茶には貧血になるかもというデメリットもあるので、昔からダイエットに向いているとされるお茶を飲むほうが効率的でおすすめできます。特にプーアール茶は貧血予防、冷え性改善にもなります。